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~仮勘定が考えるFX運用法~

トラリピ等の各種試算表の提供や波乗りトラリピ(相関スワップ+うねりトラリピ)について考えます。

   

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異通貨両建てサヤ取りトラリピ(サヤリピ?) その3

では続きを書きます。

乖離グラフの上昇局面で利益を上げる方法は前回の記事を見て頂くとして、今回は下降局面での利益を上げる方法です。

結論から言いますと、キウイ円のロング、オージー円のショートをポジションします。
分かり易いと思うので前回の例で説明しますね。
*****************************************************
2011/12/22の終値を使います。

AUD/円・・・79.15円 NZD/円・・・60.4円

2通貨の差・・・79.15-60.4=18.75円

2通貨の差の移動中央値(直近1年間)・・・19.185円(これについては2通貨の差を直近1年分求め、その中央値を求めたものです)

移動中央値との差・・・18.75-19.185=-0.435円
*****************************************************
さてここから乖離グラフが下がった場合を見てみます。
前回の例で考えると
*****************************************************
Case2 オージー円が2円下降、キウイ円が1円下降し、乖離が縮んだ場合
>(79.15-2)-(60.4-1)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円

オージー円のロング1万通貨×2円=2万円のマイナス
キウイ円のショート1万通貨×1円=1万円のプラス

トータル-2+1=-1万円となりマイナス
*****************************************************
Case3 オージー円が1円上昇、キウイ円が2円上昇し、乖離が縮んだ場合
>(79.15+1)-(60.4+2)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円

オージー円のロング1万通貨×1円=1万円のプラス
キウイ円のショート1万通貨×2円=2万円のマイナス

トータル1-2=-1万円となりマイナス
*****************************************************
この2つが該当します。
今回は逆ポジションを持つのでキウイ円1万通貨ロング、オージー円1万通貨ショートです。
よって以下のようになります。
*****************************************************
Case2 オージー円が2円下降、キウイ円が1円下降し、乖離が縮んだ場合
>(79.15-2)-(60.4-1)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円

オージー円のショート1万通貨×2円=2万円のプラス
キウイ円のロング1万通貨×1円=1万円のマイナス

トータル2-1=1万円となりプラス
*****************************************************
Case3 オージー円が1円上昇、キウイ円が2円上昇し、乖離が縮んだ場合
>(79.15+1)-(60.4+2)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円

オージー円のショート1万通貨×1円=1万円のマイナス
キウイ円のロング1万通貨×2円=2万円のプラス

トータル-1+2=1万円となりプラス
*****************************************************
どうでしょうか・・・乖離グラフが下がった時に利益を出せますよね?

最初はここまで思いついたところでこれがサヤ取りという手法だと全然知りませんでした。
CFPの試験で裁定取引(アービトラージ)っていうのは習っていましたが、なんとなく近いものがあるな~っていうくらいの感覚でしたから^^;(実は先物取引をやったことのない仮勘定はあまりよく理解してなかったのは内緒ですよ?)
そもそも試験にサヤ取り手法なんて呼び方のものは出てきませんし(笑)

さて、いよいよ実践したいところですが、色々と呼び方が長くて面倒なので解説の前にまとめてみたいと思います。

オージー円のロング&キウイ円のショートの組み合わせをサヤ(取り)ロング
キウイ円のロング&オージー円のショートの組み合わせをサヤ(取り)ショート
乖離グラフでの上昇による利益をサヤ(取り)益、
下降による損失をサヤ(取り)損
乖離グラフ上の価格を
サヤ値
サヤロングとサヤショートを両方持つことを
サヤ両建て

と勝手に呼ぶことにします(マテ

ここまでの説明で、通常のトラリピのロングとショートにあたる売買方法が整いました。
利益追求派の仮勘定は両建てが大好きなので当然サヤリピも両建てします。
あれ?サヤ取り自体が両建てなのに、さらに両建て??って方も居るかも。なんとか混乱しないでついてきて下さい^^;

利益追及も大好きですが、リスク把握とその対策も重要なのでここで試算表を使います。


今回の戦略としては、証拠金を節約するためにサヤ価格0円より上をサヤショート、0円より下をサヤロングのサンドイッチ方法でトラリピを仕掛けます。
その代わり試算表を見て頂くと分かりますが通貨量は1万通貨で多めになっています。

3種類の中央値が出てきますがこれは手動で入力してます。Excelで計算させてますが、ちょっと位ずれてても維持率がちょっと動くだけでそれほど厳密でなくても良いと思います。

そして必要証拠金の計算ですが、これはサヤロング、サヤショートそれぞれ単独で持った場合のものとなっています。サヤ両建てした場合の証拠金はForexなど大抵のFX会社は多い方に振れるのでオージー円の証拠金の多い方+キウイ円の証拠金の多い方で計算してください。
レバレッ400倍のFXDDの場合は証拠金は相殺らしいのでもっと少なくて済みますが、元々400倍なので国内に比べて証拠金は少ないと思うので、サヤ損益に比べたら微量なものだと思います。

そしてまたまた出てきたF・S/L。普通にヘッジしてるだけなんですが、個人的にF・S/Lと呼びます。
サヤ取りの良い所はある程度の乖離(サヤ)で2通貨は動くということなので、もしどちらかの通貨で暴落や暴騰が起きたとしても普通の1通貨での運用よりはサヤは一定値に戻り易いのではないでしょうか?
つまり、サヤ価格はいずれ0円に収束するはず・・・という仮定で実施しています。

上記仮定の場合、暴落や暴騰で初期サヤリピ設定レンジから外れても割と短期間でレンジ内に戻ってくるかと思います。
前回の記事で載せたグラフでも暴騰時は約3カ月、暴落時は1カ月で±5円のレンジ内に戻ってきています。

通常のF・S/Lの倍のスワップが必要になりますが、サヤ価格のレンジの戻り易さを考えるとなんとか耐えれそうな気がします。(仮勘定の設定場合最大で-400円/日)

次回は実践的な運用について考えます。

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2012.03.09より

プロフィール

HN:
仮勘定
性別:
男性
職業:
製造業
趣味:
バドミントン、FX、漫画、小説
自己紹介:
ツナギ売買やうねり取りを応用した相関スワップとうねり取りを応用したうねりトラリピで利益を上げます。

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