前回の記事の続きです。
レートが85円まで戻ったとします。安全維持率レートは99.8~38.2円、そしてまたレートが76円まで下がったとしたら安全維持率レートは109~48.8円になります。
以上のように相場のうねりに対して
安全維持率を見ながら&ポジションのバランスを取りながらヘッジをどんどん追加していくと、くるくるロング、くるくるショート共グラフの山が段々大きくなっていくのが分かります。
平均建値の差が理想ほど開かなくても相殺損益グラフの含み益の幅が大きくなっていきますよね?
ひとつ補足しておきますと、平均建値の計算に使える数が試算表のデフォルトでは4つになっています。
4つ埋まった時点の平均建値とポジション通貨量をメモしておき、4つの空欄の一番上にそれを書いて他を消せばまた3つ追加できます。あとは繰り返しで使えますし。必要なら掛け算と足し算しか関数使っていませんので変更してくださいませ。
例を挙げてみます。
上手にうねりに乗りながらなんとか上記のようなコスト差とヘッジポジションを持ったとします。
ヘッジロング76円で50万通貨、ヘッジショート81円で50万通貨、グラフは110円以上も見れるように設定最大値を150円に変更しています。
すると安全維持率レートが116.4~41.4円と十分な範囲をカバーしつつ、相殺評価の最大値は250万円となっています。
うん、これだけでもすごいッス。
でもここから気付いてハッとしたのが出金です。初期投資120万を出金すると・・・
安全維持率レートが109.6~48.4円にちょっと悪化しますが、それでも十分な範囲で問題ありません。
資金を全部引き出してしまっても評価益だけで維持率がカバー出来てしまうのです。
トラリピは含み損が必ずあります。くるくるワイドも含み益が出ることもありますが含み損になることもありますよね?ということは資金は0には出来ないはずです。
波乗りトラリピは上記の状態を構築出来れば、レートがその中で推移する限り含み益しか出ないので元手が不要になってしまうみたいです。
ということは出金した120万で別の口座や通貨でまた同様に構築すればいいんですよね。
何か
錬金術のような感じもするのですがどうなんでしょう?
あと全く同通貨数で大量のポジションを持つと差額分のマイナススワップも結構な額になるかと思いますので、そこは多少ショート側の通貨数を少なめにするというバランス調整をした方がいいのかもしれません。
安全維持率の変化はちゃんと見ながらですけどね。
この記事をご覧になった皆さんから「そんな美味い話は無い」等のご意見を伺えればと思います。
あ、でもこれは相場がうねり(波)を形成した場合であって、もし最初の波を形成せずに一気に安全維持率の外まで突っ切った場合はさすがにロスカットになると思います。
前回の記事で有利な展開に進んだところで逆に不利な展開を考えてみます。
79円でヘッジロング、ヘッジショート各5万通貨から始まり、レートが88円になりヘッジショートを5万通貨追加したところで、安全維持率レートは96.2~42円。
ここからさらにレートが上昇すれば96.2円より上でロスカットします。証拠金分の1~2万しか手元に残りません^^;;
仮にロスカットになる前のレート90円で10万通貨ヘッジロングを持ったならば、安全維持率レートは106~71.8円になりますが、これはくるくるロングとくるくるショートの山が逆方向に進む(つまり離れる)のであとでコストを修正するのが大変です。含み損も-40.5万円になってしまいます。
ということで運用資金を追加して260万円にすれば104.8円まで耐えられます・・・がこれは敗北感が大きいです。もちろんここまでトラップで利確した分もあるとは思いますが、どれくらいになるかは相場の暴騰の具合によると思います。
現在はトラップ幅0.2円なので若干レートの上がカバー出来てない部分がありますが、0.25円で刻めば大丈夫なことは間違いないですし、上記はうねりが全く無かった&過去最高値に近づいた場合です。
リスクを限り無く減らしたい人はトラリピと同じでやはりトラップ幅を広げるのがいいのかな、とも思いますが一度くらいうねりがあるだろうというのが自分の考えです。
うねりさえあれば、ヘッジ追加による調整ですぐカバーできますしトラップ益もあることはありますしね。
レンジ相場のトラリピとうねりをツナギ売買で取りに行く
うねり投資の二つを合体させた手法になるのでレンジにもある程度の急変にも耐えれる手法だとは思うのですが、トラップの回転率である攻撃力が落ちるのと、あまりに突発で過去最高値&最安値を突っ切られるとさすがにロスカットがチラつくのが弱点なのかもしれません。
ここまで書いてみて気付いたのですが、くるくるワイドっぽいのは最初だけ!?
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