トラリピ等の各種試算表の提供や波乗りトラリピ(相関スワップ+うねりトラリピ)について考えます。
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以前アップしたExcelのくるくる試算表ですが、グラフ化して損益の変化を見易いようにしました。
また、コストを変動させた時とトラップの開始位置がずれた場合も一応損益がどうなるか計算できるように変更しておきました。
さて、いよいよ説明していきますが気合が要りそうです^^;
まずは次の設定画面を見て下さい。
まずは画面の構成ですが、グラフは別として、画面半分より左がくるくるワイドのロングポジ+ショートトラップ(以下くるくるロング)のもので、画面右がくるくるワイドのショートポジ+ロングトラップ(以下くるくるショート)、そして右端にある2列がくるくるロングとくるくるショート両方持った場合の損益関係となっています。
運用資産120万、レバレッジはFXDDの400倍、設定最大値というのは今回オージー円なので過去最高値の105円、ロングポジション値とショートポジション値は現在のレート付近である79円とします(共通部分)
ここからが設定を触りながらになりますが・・・
まずロング&ショートのポジション数を決めます。
赤背景の箇所にロスカット値が表示されるようになっていますので、ここにロング側なら過去最低値55円、ショート側なら過去最高値105円位になるように通貨数を決定します。
くるくるワイドを単独(くるくるロング or くるくるショート)で持った時のロスカットが分かるわけです。
仮勘定の運用資産とポジションを持つレート(現在は79円)ならロング50000通貨、ショート45000通貨位になりますね。
トラップ1本当たり1000通貨、トラップ幅0.1円、利確幅0.2円と今回はしてみました。
1円分のコストダウン(アップ)費用というのは、これから実施する方法が持ったポジションのコストを変化させていくので表示されるようにしたのですが、意味が分からない人もいるかもしれません。
この辺りについては「ツナギ売買によるコストダウンのツナギ」について先に書けば良かったかもしれませんが、今回は簡単に実例で説明します。
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79円で5万通貨ポジションを持って、レートが78円に下がったとします。
当然含み損は-5万円ですがここで決済します。
-5万円の確定損ができますが、この時利益5万円を消化すると損益0となりますよね。
そこでまた78円で50000通貨ポジションを持ちます。そうすると78円で50000通貨(損益0)という状態になりますよね?取得レートが78円になりました。
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これを繰り返すことでどんどん取得レートを下げて行くわけです。
ただし実際のレートは下げ幅にも限界があるので、確定益を実際に割り当てたとして別にキープしておきながらコストを下げて行きます。
魚屋さんは仮想ポジションと書いてた気がしますが、とにかくこれを繰り返せばいずれコスト0円になりますよね?
そうすると時価(現レート)×通貨数がそのまま利益になります。
今回ですと79円×5万通貨=395万円が利益になるわけです。ただ、ここまで書いて思ったのですが、コストを0円にするために消費する利益も395万円なので、、あれ、、意味ない?とか思ってしまいました^^;
実際運用していく上ではコストダウンを数円分くらいしかしないと思うので仮想ポジは関係ないし、まぁ・・・いっか(笑
ロングポジはコストをダウンさせていき、ショートポジはコストをアップしていくことで利益を出しやすくなるという部分が大事です。
次は合格維持率とありますが、これは維持率100%以上のレートを表します。
くるくるロング単独の場合、99.9円以上のレートになったら自分の設定ではロスカットになります。
くるくるショート単独の場合、58.7円以下のレートになったらロスカット・・・ってダメなように思えますがまだ先がありますので^^;
この辺りからくるくるワイドの本来の形と違ってくると思いますので順番に説明していきますね。
まず、くるくるロングではショートトラップはずっと上まで同じように設定していきます。
なのでレートが上昇すると指数関数的に損失が増加していきます。
本来のくるくるワイドではポジションを持った通貨数の2倍程度までは損益が0なのでそのようにショートトラップの数も調整するようですが、この方法はずっと上までです。(今回は105円まで)
同様にくるくるショートもロングトラップはずっと下まで仕掛けます。(今回は55円まで)
つまり最初にロング5万通貨、ショート4.5万通貨を79円でロング、ショート両建てし、79円を起点に上にショートトラップ、下にロングトラップを仕掛けます。
ぇ、何の意味があるの?と思った方、もうしばらくお待ちを^^;
あと一点くるくるワイドと異なるのは79円のレートにもそれぞれショートトラップとロングトラップを仕掛けているのでそこで1本分レートがズレていることも分かります。
残った項目である最大損益と最大損益値。
これはくるくるロング、くるくるショートそれぞれ単独で実施した場合の最大含み益とその時のレートを見る項目です。
くるくるロングの場合、ショートトラップの開始値を79.1円にすればくるくるワイドと同様ロングのポジション数=ショートトラップの累計ポジションとなった時に含み益が最大になっていることが試算表から分かると思います。(グラフは邪魔なので移動させて下さい)
以上がくるくるロング、くるくるショート単独で実施した場合の損益等ですが、同時に実施した時はどうなるのか?が課題でした。
一番右から2列分が同時に実施した場合の各種情報ですが、維持率が100%以上なレートは94.6~64.3円、レートが79.4円の時に全ポジションの総損益が+1000円で最大となることがわかります。
もし通貨数が同じならポジを持った79円が総利益0で最大となります。
以上が各種項目の説明ですが、これをグラフ化したものが分かり易くて良いと思います。
次回以降はこのグラフを見ながら各種設定の変化と損益、そしてレートの変化と戦略について述べて行きます。
先週の記事に続き、サヤリピの実際の投資方法について色々考えていたのですが、その過程でゆくゆくはサヤリピにも応用できそうな手法を思いついたのでまとめてみました。
本当はいきなりサヤリピに適用したかったのですが、まだEA化出来ていないし、今実行しているただの両建てトラリピはレンジから長期外れた時に動きが止まってしまうのでこのまま実行しているのも問題もあるな~ってことで・・・そのあたりの問題を改善するべく色々な所から知識を得て、自分なりに練り上げました(もちろんまだ発見されていない問題も出てくるかと思いますが)
では、順番にいきます~
まず一番の基本形はくるくるワイドの本体といえるロングポジ+ショートトラップになります。
ただ・・・くるくるワイドってなんだか忙しい気がします。正直狙ったレンジから抜け出た時の対処が分かりにくい。。魚屋さんの過去の記事をずーーーと読みましたが正直頭痛くなりました。
数多くの資格用の本を読みあさっている仮勘定が嫌になったくらいなので相当難解な表現が多いです。。(個人的には経済学の本よりも難しかった気がする)
A=BなのでCという表現がA=Cという感じで説明されています。
それは他の方も同様のようで、至る所で困っている方の記事を見かけます。
親切な方が解説を加えてくれてたりもしますが、それでも難しいと思います。
そもそも裁量の部分が多いみたいで、誰がやっても同じといった感じでは無いということは分かりました。でも自分は売買ルール化して誰がやっても同じように利益を出したいと思っています。
前置きが長くなりましたが、とりあえずくるくるワイドの理解できた部分を使って以下のようなものを作成しました。
その名もくるくる試算表(笑)
↑アカウント持ってる有料のオンラインストレージにアップしてます。
Download押して、60s待って、記号入力してからDLして下さい。(面倒ですみません)
自分は損益の詳細も分からないと気が済まないので最初はロングポジ+ショートトラップの損益表を作成。そして、逆のくるくるワイドともいえるショートポジ+ロングトラップも作りました。
そしてさらに同時に持った場合ってどうなるんだろう?ってことで総合損益も表示させましたよ。
仮勘定はExcelの関数は大好きなので、これでもか!!って位に考えて瞬時に表示されるようにしました。(マクロはサッパリなのでごめんなさい)
なんだかんだで一日半位かけてゆっくり考えました。。。疲れたッス。。もう目が痛いッス。
この試算表だけでは、それほど意味を成しませんが、手法を複合させることで結構良さそうな感じはしています。来週(月曜からFX始まるのかな?^^;)からさっそくFXDDで上記の手法を取り入れます。
くるくる試算表の説明やツナギ売買やうねりの解説はまた次回以降で。
いくつか記事の修正をしたついでに寄り道記事など。。
先週CFP(サーティファイド・ファイナンシャルプランナー:国際上級ライセンス)の試験に合格したとの通知が来ました。CFP認定者って名乗るにはまだエントリー研修と実務3年分が必要ですが、自分は実務経験0に等しいのでこれが問題なんですよね~。
エントリー研修は通信+一日名古屋で集合研修するだけで良いのですが、実務3年は代わりになるような講習だと大阪や東京しか実施していないし、しかも毎週何度も通わないといけないし。。。
とりあえずSG(スタディグループ)岐阜の支部長に連絡取ってみてどこかでバイトっぽいことやらせてもらえないか打診してみるつもりでいます。
このブログでは実務にはならないでしょうし^^;;
とりあえず今まで資格に費やしていた時間を全てFX考察に使っています。
資格取得人生はあとFP技能士1級だけで終了しようと思います。CFP合格者なら90%以上の確率で受かるみたいなので、ある程度勉強すれば大丈夫でしょう(ぉぃ
では続きを書きます。
乖離グラフの上昇局面で利益を上げる方法は前回の記事を見て頂くとして、今回は下降局面での利益を上げる方法です。
結論から言いますと、キウイ円のロング、オージー円のショートをポジションします。
分かり易いと思うので前回の例で説明しますね。
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2011/12/22の終値を使います。
AUD/円・・・79.15円 NZD/円・・・60.4円
2通貨の差・・・79.15-60.4=18.75円
2通貨の差の移動中央値(直近1年間)・・・19.185円(これについては2通貨の差を直近1年分求め、その中央値を求めたものです)
移動中央値との差・・・18.75-19.185=-0.435円
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さてここから乖離グラフが下がった場合を見てみます。
前回の例で考えると
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Case2 オージー円が2円下降、キウイ円が1円下降し、乖離が縮んだ場合
>(79.15-2)-(60.4-1)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円
オージー円のロング1万通貨×2円=2万円のマイナス
キウイ円のショート1万通貨×1円=1万円のプラス
トータル-2+1=-1万円となりマイナス
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Case3 オージー円が1円上昇、キウイ円が2円上昇し、乖離が縮んだ場合
>(79.15+1)-(60.4+2)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円
オージー円のロング1万通貨×1円=1万円のプラス
キウイ円のショート1万通貨×2円=2万円のマイナス
トータル1-2=-1万円となりマイナス
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この2つが該当します。
今回は逆ポジションを持つのでキウイ円1万通貨ロング、オージー円1万通貨ショートです。
よって以下のようになります。
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Case2 オージー円が2円下降、キウイ円が1円下降し、乖離が縮んだ場合
>(79.15-2)-(60.4-1)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円
オージー円のショート1万通貨×2円=2万円のプラス
キウイ円のロング1万通貨×1円=1万円のマイナス
トータル2-1=1万円となりプラス
*****************************************************
Case3 オージー円が1円上昇、キウイ円が2円上昇し、乖離が縮んだ場合
>(79.15+1)-(60.4+2)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円
オージー円のショート1万通貨×1円=1万円のマイナス
キウイ円のロング1万通貨×2円=2万円のプラス
トータル-1+2=1万円となりプラス
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どうでしょうか・・・乖離グラフが下がった時に利益を出せますよね?
最初はここまで思いついたところでこれがサヤ取りという手法だと全然知りませんでした。
CFPの試験で裁定取引(アービトラージ)っていうのは習っていましたが、なんとなく近いものがあるな~っていうくらいの感覚でしたから^^;(実は先物取引をやったことのない仮勘定はあまりよく理解してなかったのは内緒ですよ?)
そもそも試験にサヤ取り手法なんて呼び方のものは出てきませんし(笑)
さて、いよいよ実践したいところですが、色々と呼び方が長くて面倒なので解説の前にまとめてみたいと思います。
オージー円のロング&キウイ円のショートの組み合わせをサヤ(取り)ロング
キウイ円のロング&オージー円のショートの組み合わせをサヤ(取り)ショート
乖離グラフでの上昇による利益をサヤ(取り)益、
下降による損失をサヤ(取り)損
乖離グラフ上の価格をサヤ値
サヤロングとサヤショートを両方持つことをサヤ両建て
と勝手に呼ぶことにします(マテ
ここまでの説明で、通常のトラリピのロングとショートにあたる売買方法が整いました。
利益追求派の仮勘定は両建てが大好きなので当然サヤリピも両建てします。
あれ?サヤ取り自体が両建てなのに、さらに両建て??って方も居るかも。なんとか混乱しないでついてきて下さい^^;
利益追及も大好きですが、リスク把握とその対策も重要なのでここで試算表を使います。
今回の戦略としては、証拠金を節約するためにサヤ価格0円より上をサヤショート、0円より下をサヤロングのサンドイッチ方法でトラリピを仕掛けます。
その代わり試算表を見て頂くと分かりますが通貨量は1万通貨で多めになっています。
3種類の中央値が出てきますがこれは手動で入力してます。Excelで計算させてますが、ちょっと位ずれてても維持率がちょっと動くだけでそれほど厳密でなくても良いと思います。
そして必要証拠金の計算ですが、これはサヤロング、サヤショートそれぞれ単独で持った場合のものとなっています。サヤ両建てした場合の証拠金はForexなど大抵のFX会社は多い方に振れるのでオージー円の証拠金の多い方+キウイ円の証拠金の多い方で計算してください。
レバレッ400倍のFXDDの場合は証拠金は相殺らしいのでもっと少なくて済みますが、元々400倍なので国内に比べて証拠金は少ないと思うので、サヤ損益に比べたら微量なものだと思います。
そしてまたまた出てきたF・S/L。普通にヘッジしてるだけなんですが、個人的にF・S/Lと呼びます。
サヤ取りの良い所はある程度の乖離(サヤ)で2通貨は動くということなので、もしどちらかの通貨で暴落や暴騰が起きたとしても普通の1通貨での運用よりはサヤは一定値に戻り易いのではないでしょうか?
つまり、サヤ価格はいずれ0円に収束するはず・・・という仮定で実施しています。
上記仮定の場合、暴落や暴騰で初期サヤリピ設定レンジから外れても割と短期間でレンジ内に戻ってくるかと思います。
前回の記事で載せたグラフでも暴騰時は約3カ月、暴落時は1カ月で±5円のレンジ内に戻ってきています。
通常のF・S/Lの倍のスワップが必要になりますが、サヤ価格のレンジの戻り易さを考えるとなんとか耐えれそうな気がします。(仮勘定の設定場合最大で-400円/日)
次回は実践的な運用について考えます。
先週の記事ではただの異通貨両建てのスワップ狙いの部分だけ書いたところで力尽きたので今週はようやくメインのサヤ取り+トラリピの部分を考えていきます。
まず以下のグラフを見て下さい。
レンジを形成しながら刻んでてトラリピに良さそうな気がしませんか?
直近3年なら±5円でレンジが動いているのが分かります。
ではこのグラフはどのように作るのか順に説明していきます。
そもそも先週の記事でスワップ狙いだとリスクが高いのでは?と何となく気がつきました。そこで実際どうなのかを検証する必要があります。
オージー円とキウイ円では似たようなチャートを形成するので、その差に注目します。
オージー円の方がキウイ円より高値なのでオージー円-キウイ円を数年に渡って終値ベースで計算しました。
・・・予想通り大体一定間隔の差が有りそうです。
ここからちょっとずつ工夫しますが、この辺りから普通のサヤ取り(実は余り知りませんが)から離れて行く気がします^^;
個人的に平均値よりも中央値の方が好きなので、中央値について考えました。(平均値は極端に偏った数値が入るとそちらに数値が寄ってしまうので)
先ほど計算したオージー円とキウイ円の差の中央値を計算します。
実際の計算では2007年4月~2011年12月までのデータを使い、15.88円と出ました。
ただ、この中央値は今回たまたま4年弱のものを使いましたが、移動平均ってものがあるし、移動中央値ってので考えてみようと思いつきます。
具体的には直近1年間のオージー円とキウイ円との差の中央値を順次計算していきます。(この辺りの計算はExcelのMedian関数で一発です)
あとは最後に最初に計算した差からさらに移動中央値を差し引き数値を出します。
言葉で書くと分かりにくいので実際の数値を例に挙げます。
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2011/12/22の終値を使います。
AUD/円・・・79.15円 NZD/円・・・60.4円
2通貨の差・・・79.15-60.4=18.75円
2通貨の差の移動中央値(直近1年間)・・・19.185円(これについては2通貨の差を直近1年分求め、その中央値を求めたものです)
移動中央値との差・・・18.75-19.185=-0.435円
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ここまで計算したものが何を表すのかが重要ですよね?
簡単に言うと、2通貨がいつも(直近1年)より近づいているのか遠のいているのかを表しています。
今回の例ではマイナスになっているのでオージー円とキウイ円が少しだけ近づいていると分かります。
このようにして求めたものが最初に載せたグラフとなります。
じゃぁ、それでどうするのか・・・ですが、まずは最初スワップ運用した場合について考えます。
12/22の時点でオージー円1万通貨ロング、キウイ円1万通貨ショートのポジションを持ちます。
仮にこの2通貨が全く同じ値動きをするとしたら為替損益は完全に相殺します。
そして、スワップの差(ロング100円-ショート50円=)50円が毎日入ることになります。
ただ、2通貨の差(以下乖離と呼びます)は縮んだり広がったりします。
これを具体例でいくつか考えます。
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Case1 オージー円が2円上昇、キウイ円が1円上昇し、乖離が広がった場合
>(79.15+2)-(60.4+1)=19.75円・・・18.75円より広がっている
>移動中央値との差は19.75-19.185=0.565円
オージー円のロング1万通貨×2円=2万円のプラス
キウイ円のショート1万通貨×1円=1万円のマイナス
トータル2-1=1万円となりプラス
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Case2 オージー円が2円下降、キウイ円が1円下降し、乖離が縮んだ場合
>(79.15-2)-(60.4-1)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円
オージー円のロング1万通貨×2円=2万円のマイナス
キウイ円のショート1万通貨×1円=1万円のプラス
トータル-2+1=-1万円となりマイナス
*****************************************************
Case3 オージー円が1円上昇、キウイ円が2円上昇し、乖離が縮んだ場合
>(79.15+1)-(60.4+2)=17.75円・・・18.75円より縮んでいる
>移動中央値との差は17.75-19.185=-1.435円
オージー円のロング1万通貨×1円=1万円のプラス
キウイ円のショート1万通貨×2円=2万円のマイナス
トータル1-2=-1万円となりマイナス
*****************************************************
Case4 オージー円が1円下降、キウイ円が2円下降し、乖離が広がった場合
>(79.15-1)-(60.4-2)=19.75円・・・18.75円より広がっている
>移動中央値との差は19.75-19.185=0.565円
オージー円のロング1万通貨×1円=1万円のマイナス
キウイ円のショート1万通貨×2円=2万円のプラス
トータル-1+2=1万円となりプラス
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以上相場が上昇しようが下降しようが、重要なのは乖離だけです。
縮まればマイナス、広がればプラスということですね。
ここで移動中央値との差に注目するとポジションを持った時には-0.435円だったのが1円プラスされ0.565円になったら損益もプラス、逆に1円マイナスされ-1.435円になったら損益もマイナスとなっています。
上記は考えやすくするために一つ一つの損益を考えましたが、結局は移動中央値との差の推移×ポジション通貨数で損益は計算できます。
最初に載せたグラフの-0.435円から0.565円に上昇すれば1円×1万通貨=1万円の利益となりますね。グラフ(以下乖離グラフと呼びます)は上に行けば乖離が広がり、下に行けば乖離が縮むということをもう一度踏まえた上で、スワップ狙いの場合の最大損益を考えます。
仮に乖離グラフの10円付近から一気に-10円まで落ちている箇所を見れば20円×1万通貨=20万円の損失となります。もらえるスワップが1日50円の割に厳しいかと思います^^;
なので乖離グラフのなるべくマイナスの時にポジションを持てば含み損をそれほど抱えずにプラスになる確率はかなり高いと思います。ただ、乖離グラフを見てもらうと分かるのですが、そんなに頻度が多くない=エントリーポイントが少ない気がします。
元々長期スワップ派の方ならそれでも良いのかもしれませんが、もうちょっと利確したいですね。
乖離グラフでは0を中心に上下しています。
これは元々乖離は一定になるようになっている(移動中央値を用いることでそう調整している)ので当然かもしれませんが、0より下でポジションを持ち、持ったポジション以上になったら決済するということを繰り返すことで利確を重ねることが可能です。
なんだかトラリピっぽくなってきたと思いませんか?
でもまだ終わりません。乖離グラフの0より上でエントリーする方法もあるのです。
って含みを持たせるまでもないですね^^;
単に逆のポジションを持つだけだったりします。
・・・長くなったので今回はここまでで。次回は逆のポジションからのエントリーについて書きます。
#追記
移動中央値を使っていましたが、EA化する時に計算ロジックが面倒かもしれないので移動平均値でもグラフ化してみましたがほとんど変わらないことが分かりました。